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教えたくないお店~土俵から高崎へ、本物のちゃんこ~

  • pcs9130
  • 12 時間前
  • 読了時間: 2分

向かって右から櫻井太郎道場館主、元横綱白鵬関、元高馬鵬関、筆者
向かって右から櫻井太郎道場館主、元横綱白鵬関、元高馬鵬関、筆者

 今回ご紹介するのは、高崎市佐野町に店を構える「居酒屋ちゃんこダイニング高馬鵬」(〒370-0857 高崎市佐野町655-1)です。

 店主は、元横綱白鵬関の弟子として宮城野部屋で厳しい稽古を積み、「高馬鵬(たかばほう)」の四股名で土俵に上がっていた元力士です。四股名には深い意味が込められています。

「高」は出身地・高崎市から。

「馬」は群馬県の象徴。

「鵬」は師である白鵬関よりいただいた一字。


 郷土と師匠への敬意を背負い、土俵で戦ってきました。しかし、力士として避けては通れない怪我により現役を引退。それでも歩みを止めず、令和6年に地元高崎でちゃんこ鍋店を開業されました。


 力士時代から“ちゃんこ番”として鍋を任されていた店主。ある日、先代の宮城野親方から「このちゃんこを作ったのは、誰だ?」と問われ、

叱責を覚悟したところ、「味付けが絶品だ」と称賛されたという逸話が残っています。 

厳しい世界で認められた味。その自信と誇りが、現在の一杯に息づいています。


 私との出会いは、娘が通っていた櫻井柔道道場でした。娘とともに道場で汗を流す中で親しくなり、引退後の断髪式には、道場館長である櫻井太郎先生とともにお招きいただくという光栄にも浴しました。


 柔道と相撲。競技は違えど、身体を鍛え、怪我と向き合い、己を磨く世界に生きる者同士。そこには通じる精神があります。実際にいただくちゃんこ鍋は、まさに“本物”。出汁は深く、しかし重すぎない。野菜は甘みを保ち、肉や魚介の旨味が溶け合い、最後の一滴まで味わいたくなる完成度です。ちゃんこは力士の身体をつくる料理。高タンパクで野菜も豊富、栄養バランスに優れた理にかなった一品です。 


 怪我により土俵を去った一人の力士が、今度は鍋を通して人の身体と心を温める。その姿には、静かな説得力があります。柔道を通じてご縁をいただいたことを大変嬉しく思っています。身体をつくる料理としてのちゃんこ鍋は、我々柔道整復師の視点から見ても非常に理にかなった食事です。


 土俵の魂が息づく一杯を、ぜひ多くの先生方にも味わっていただきたいと思います。本当はあまり教えたくありませんが(笑)高崎で“本物のちゃんこ”を味わいたい方は、ぜひ一度足を運んでみてください。土俵の魂が息づく最高の一杯に出会えるはずです。


※今回の記事は(公社)群馬県柔道整復師会の会報誌に投稿した記事より1部抜粋して掲載しました。


 
 

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Okada Sinkyu Sekkotuin

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